SEAnews 2004-05-31 ArtNo.33481

【アーマダバード】General Motorsはグジャラート州Halol工場で小型乗用車を製造することを計画している。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが5月27／28日報じたところによると、General Motors India (GMI)のAditya Vij社長兼ＭＤはこのほど以上の計画を語った｡それによるとＧＭ本社は既にＧＭＩがインドで小型乗用車を製造・販売する計画を承認している｡新小型乗用車プロジェクトは独立のもので、Daewoo Motor Indiaがデリー近郊に設けたSurajpur小型乗用車工場を買収する計画を含め、これ以前に発表した乗用車の買収・製造計画とは関わりがない。とは言えＧＭはSurajpur工場の買収に関するデューディリジェンスを60日以内に完了させ、その後で小型乗用車製造計画のロケーションを最終的に決める。とは言えＧＭＩはHalol工場の年産能力を現在の3万3000台から6万台に拡大する計画で、Halol工場には新プロジェクトを進める十分な土地が存在、Mundra港に隣接し、立地条件も良い。
ＧＭＩがこれまでにインドに投入したOpel Corsa、Corsa Sail、Corsa Swing、Chevrolet Optra、Chevrolet Tavera等のモデルはプレミアム・ミッド・サイズ・セグメントに属しているが、インドで販売される乗用車(car)の70％はＡ1もしくはＡ2の小型車カテゴリーに属しており、同社は過去1年ほどインド市場のメイン・ストリームに進出することを検討してきた。ＧＭはインド市場にもフィットした小型車を目下開発している。また中国と韓国で成功したChevrolet Sparkは、インド市場に紹介する小型乗用車の選択肢の1つと言える。
Surajpur工場の買収については、法律手続き等様々な問題を処理せねばならないため、小型車計画を別個に進める方針を決めた。他のＧＭＩ筋によると、新小型車プロジェクトに必要な技術はＧＭ－ＤＡＴあるいはそのパートナーのスズキから導入する可能性が大きいと言う。
一方、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月28日報じたところによると、Vij社長は、「2002年10月に373.40クロー(US$8265万)の累積損失を抹消したＧＭＩは、昨年も依然赤字経営から抜け出せなかったが、今会計年度は転機を見い出せそうで、最悪の時期は既に乗り越えた感がある」と同紙に語った。