2004-05-31 ArtNo.33480
◆Toyota Kirloskar、設備拡張計画に着手、小型車モデル物色
【バンガロール】Toyota Kirloskar Motor Ltd(TKML)は年間製造能力を現在の4万5000台から来年までに6万台に拡張する。
エコノミック・タイムズが5月27日伝えたところによると、TKMLの豊島淳重役(MD)はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、工事は既に開始されており、投資額は130クロー(US$2870万)、全額内部準備金で賄う。
TKMLの昨年の販売台数は4万台で、今年は4万7000台を目指す。これにより設備稼働率は上限に達する。
またトヨタは2010年までに200万台に達すると見られるインド乗用車市場の10%のシェアを占めるため、多用途車(MUV:Multi Utility Vehicle)新モデルもしくは目下トヨタが開発中の革新的多用途車(IMV:Innovative Multiutility Vehicle)、あるいはトヨタ/ダイハツ・ステーブルの小型車モデルを投入し、ボリューム市場の開拓に乗り出す。
年間20万台余りの乗用車を製造・販売するためには、どうしても価格競争力と採算性を兼ね備えた小型車モデルを投入する必要がある。トヨタは、10万-15万ルピーの価格帯の多くのモデルを保持している。また小型車セグメントを考える際にはダイハツ・ステーブルのモデルを除外することはできない。
目下ASEAN、南アフリカ、南アメリカ市場をターゲットに開発中のIMVには、Toyota Kirloskar Auto Products (TKAP)がトランスミッションを供給することになっている。したがってインド市場にIMVを紹介する可能性もある。IMVプロジェクトはASEANの需要に応じる新プラットフォームとともに、南半球市場をターゲットにしたグローバル・プラットフォームに照準を合わせている。
トヨタは、製品開発やネットワーク創造面でグローバルな様々な実験を行っており、TKMLも将来何らかの形式でこの種の実験に参画することを目指していると言う。
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