2004-05-28 ArtNo.33468
◆Tata Consultancy、バイオ・スイート開発
【ハイデラバード】Tata Consultancy Services(TCS)のバイオインフォマティクス部門は、コンソーシアムの一員として、生命科学研究/薬品開発/バイオインフォマティクス関連アプリケーション等の領域におけるハイエンドなプロセッシングに欠かせぬクラスター・コンピューティングを支援する“bio-suite”ソフトウェアの開発に取り組んでいる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月27日伝えたところによると、“バイオ・スイート”プロジェクトに関わるチームの上級メンバーを務めるRajagopal Srinivasan氏は、アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のAdvanced Technology Laboratory (ATC)主任を兼ねるTCSのM. Vidyasagar上級副社長とともにこのほど記者会見し、以上の消息を明らかにした。それによるとバイオ・スイート・ソフトウェアは来年半ばに完成する見通しだ。分散型環境の中で用いられるオープン・ソース・ソフトウェアは大量のデータや情報の処理に適している。
科学工業研究センター(CSIR:Centre for Scientific and Industrial Research)とTCSは“ニュー・ミレニアム・インディアン・テクノロジー”イニシアチブの下、15クロー(US$331万)を投じて“バイオ・スイート”を開発した。同ソフトウェアはゲノム分析、遺伝子配列分析、3Dモデリング、シミュレーション、マニピュレーション、ストラクチャー・チェーンジ等、大量のデータを処理するアプリケーションに適している。インドのリサーチャーや技術者が大きな役割を担うことができる薬品デザイン/経路模型(pathway modelling)/比較ゲノム学(comparative genomics)等の領域は、同ソフトウェアの恩恵を享受できる。生物工学局(DOB:Department of Biotechnology)傘下のCentre for DNA Fingerprinting and Diagnosticsやインド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)等の研究機関は同プロジェクトに重要なインプットを提供できるはずと言う。
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