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2004-05-26 ArtNo.33455
◆ONGC、Rasgasとマンガロール事業のLNGソーシング協議
【ニューデリー】Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)はカルナタカ州Mangaloreに2500MW(メガワット)の発電施設や石油化学コンプレックスを建設する総額2万5000クロー(US$55.19億)のプロジェクトに必要な1000万トンの液化石油ガス(LNG)のソーシングに関してカタールのRasgasと交渉を進めている。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが5月23/24日ONGC筋の消息として報じたところによると、両社はニューデリーとカタールの首都ドーハで初歩的交渉を行い、Rasgasチームによる需要動向調査も完了した。取引は間もなくまとまるものと見られる。
ONGCは2008年までに5000クロー(US$11.04億)を投資、年間処理能力1000万トンのLNG輸入ターミナル、再ガス化プラントを建設、またLNGからエタン/プロパン(C2/C3)を抽出するプラントに別に1100クロー(US$2.43億)を投資する。
石油化学コンプレックスの建設には9000クロー(US$19.87億)を投資する。同石油化学コンプレックスは、LNGから抽出したC2/C3の他、ONGC子会社Mangalore Refinery and Petrochemicals Ltd(MRPL)が精製したナフサを原料に用いることができる。C2/C3抽出プラントには180万トン、MRPLには50万トンのLNGが供給される見通しだ。
ONGCはまた3200クロー(US$7.064億)を投じてマンガロール特別経済区(Mangalore SEZ)に1445MWの発電所を建設、150万トンのLNGをその燃料として用いる。この他、タミールナド州Ennoreに3500クロー(US$7.73億)を投じて別の発電所を建設する。
さらに2000クローを投じ、マンガロールからEnnore/Kochi/Goaにパイプラインを敷設、これらの地域に工業用リーン・ガス(lean gas:C2-C6成分に富むrich gasに対してそれらの成分を含まないガス)を供給する。
これらの施設は何れもカルナタカ州政府がマンガロール近郊に開発を計画するSEZ内に設けられる。ONGC子会社のMPRLは同SEZ開発の共同プロモーターに名を連ねている。
再ガス化されたLNGは、Mangalore Fertiliser and Chemicals Ltdやカルナタカ州内の民間発電施設等に供給される。
ちなみに南インドに石油化学コンプレックスが設けられるのは初めてのこと。
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