2004-05-24 ArtNo.33435
◆Visakhapatnam Steel、豪州鉱山の少数権益取得検討
【ハイデラバード】国営鉄鋼会社Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)傘下のVisakhapatnam Steel Plant (VSP)はオーストラリアの複数の鉱山の少数権益を取得する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが5月21日報じたところによると、VSPのBK Panda会長兼MDはこのほど以上の計画を明らかにした。それによると、これはコークス用炭の急騰に対処するもの。VSPは今年も主にコークス用炭の供給逼迫に伴うインプット・コストの上昇で、新たに270クロー(US$5960万)の重荷を背負うことになりそうだ。
鉄鋼省は鉱山権益を取得することを認めており、VSPは同ルートを積極的に検討している。オーストラリアの2乃至3の鉱山を検討対象としているが、まだ何も決まっていない。その種の投資は、石炭の価格や流通面でメリットが見込め、鉄鋼会社としては検討に値する。
インド鉄鋼産業はコークス用炭の不足で半身不随に陥り、高額の石炭をスポット市場で購入することを強いられた。VSPも50万トンのコークス用炭の供給を確保するため米国のサプライヤーと手を結ばねばならなくなった。インド鉄鋼産業にとってこれは初めての経験だが、一つの学習体験と言える。
VSPは必要とされる年間300万トンのコークス用炭の90%をオーストラリアの2鉱山から輸入してきたが、コークス用炭のトン当たりFOB価格は1年前の75-80米ドルから250米ドルに上昇した。
しかし、こうしたインプット・コストの上昇にも関わらず、最近の条鋼の値上がりでVSPの収益性は依然健全と言う。
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