【ムンバイ】年商1万700クロー(US$23.62億)のTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)はジャールカンド州Jamshedpurに年産30万トンの海綿鉄製造施設を設けることを計画している。
ビジネス・スタンダードが5月21日報じたところによると、Tiscoはまた被覆鋼(coated steel)の製造施設を設ける可能性を検討しており、当初の200万トン拡張計画も240万トンにスケールアップし、2007年までに、年産能力を750万トンに拡大する方針だ。
Tisco幹部によると、現在100万トンの拡張計画を進めている同社は、当初2007年までにさらに200万トンの設備拡張を予定していたが、同拡張計画を240万トンに上方修正した。投資額は5000クロー(US$11億)を超えるものと見られる。
海綿鉄工場を設ける計画の最終方針は100万トンの拡張計画完了後に下される。またジャムシェドプルに近く被覆鋼製造施設を設け、被覆鋼市場への進出を果たす。Tiscoは2000クロー(US$4.4億)の流動資産を保持しており、同資金は如何なる拡張計画や企業買収計画にも充当できる。
Tiscoは最近買収した子会社Indian Steel and Wire Productsの拡張も計画、またタイ企業と49:51の合弁会社を設立し、石灰岩を生産する合弁契約も結んだ。これにより石灰岩1トン当たり2米ドル・コストを引き下げられる。石炭の採掘に関しても同様の合弁を検討している。現在Tiscoは必要な石炭の70%を自給しているが、依然として原料コストを引き下げる必要がある。Tiscoは西ベンガル州Haldiaに500クロー(US$1.1億)余りを投じ年産80万トンのコークス製造施設を設ける。
この他、TiscoはLarsen & Toubroと合弁でオリッサ州Dhamraに港湾施設を設ける。第1期工事には1550クロー(US$3.42億)が投資されると言う。