SEAnews 2004-05-24 ArtNo.33431

【ニューデリー】地場二輪車メーカーKineticは、好調な売れ行きの125ｃｃモーターサイクル“Velocity”に加え、近く発売する250ｃｃバイク“Comet”、さらには10月までに発売する予定のスクーター2乃至3モデルを梃子に、トップ・ラインの27％の成長を実現、売上げ1400クロー(US$3.09億)を達成する計画だ。
エコノミック・タイムズが5月19／21日報じたところによると、Kinetic Engineering Ltd(KEL)のAjinkya Firodia重役(GM)は記者会見の席上以上の消息を語った｡それによるとマハラシュトラ州Pune拠点のKineticは、2004－05年にモーターサイクルの販売台数を前年の7万5000台から10万台に拡大することを目指している。Kineticはまたタイに1年内に組み立てラインを設けることを目指し、複数の現地企業と交渉を進めている。
トップエンドCometの型式認定は既に取得、韓国の技術パートナーHyosungと近く発売予定の同モデルに関して最後の詰めを進めている。KineticはHyosung製250ｃｃバイク“Aquila”をインドで販売した実績を有する。
Kineticはまた今年の輸出台数を昨年の1万台から1万5000台に拡大することを目指している。自動変速スクーター“Nova”が欧州市場に近くデビュー、輸出の伸びを牽引する見通しだ｡これまでに同社は西アジア、米国、南アジアにその製品を輸出して来た。
Kineticは今年2乃至3モデルのスクーターを発売する計画で、これらには100－150ｃｃエンジンが搭載されると言う。
一方、Kinetic Motor Co Ltd (KMC)のSulajja Firodia Motwani重役(MD補)とVismaya Firodia副社長によると、同社はイタリアのスクーター・メーカーItaljetと提携し、新たに自動変速スクーター7モデルをインド市場に紹介する計画で、内3モデルは今年9月に発売する。この他年内に一連の変形バージョンも紹介する。同社は二輪車30万台の製造能力を有するが、現在は最大20万台を製造しているに過ぎない。過去3年間にはモーターサイクルを年間各3万5000台／4万8000台／5万4000台販売した。同社は新モデルに毎年約25クロー(US$552万)を投じている。クルーズ・モーターサイクルAquila 250はこれまでに300台を販売したと言う｡