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2004-05-24 ArtNo.33428
◆IT企業、突然のルピー値下がりに当惑?
【ニューデリー】ルピーの値下がりはソフトウェア会社の虚をついた形で、Infosys、Satyam、Wipro等は多額のフォワード・ポジションを保持するため、ルピーの突然の値下がりにより、直ちに棚ぼた的利益は望めそうにない。
エコノミック・タイムズが5月21日報じたところによると、昨年、ソフトウェア産業を含む輸出産業はルピーの値上がりで深刻な打撃を受けたが、ルピーが4%ほど値下がりした今、これらの業界はその恩恵を享受できない状況におかれている。
Wiproのフォワード・カバーは9億5000万米ドル、Infosysは2億300万米ドル、Satyamは4450万米ドルにのぼる。Infosysは1米ドル=44.60ルピー、Satyamは44ルピー、Wiproは様々なレートでヘッジを行っている。
アナリストによると、主にインドで行われる開発コストの大きな部分はルピー建てであり、米ドル建てのコストは小さい。これに対して市場の大きな部分は米ドル建てとなっている。したがってルピーの値下がりは営業利益を拡大させる。これらの企業は昨年はフォワード・カバーの利益により、ルピー高騰に伴う損失を緩和したが、今年はフォワード・カバーの損失によりルピーの値下がりに伴う利益が希薄化されることになった。
昨年(2003-04)第4四半期のInfosys、Wipro、MphasiS、Mastek等の為替差益は、3分の2以上の落ち込みを見た。Infosysの場合、ルピー高騰が昨年第4四半期の売上に与えた損失は109クロー、通年の損失は272クロー。2004年3月の為替差損は38クロー、フォワード・カバーに伴う利益は11クローと見積もられる。Wiproのプロフィット・マージンはルピーの値上がりにより昨年第4四半期に40ベイシス・ポイント影響を受けたが、仮にヘッジを行わなかったなら200ベイシス・ポイントの影響を被ったはずと言う。
ルピーは昨年9%値上がりしたが、今や米ドルの強化とインドの政治状況の変化に伴い値下がりしている。
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