【ムンバイ】インド株式市場は19日、Manmohan Singh元蔵相が次期首相に就任するとの報道を歓迎し、株価が急騰した。マンモハノミクス(Manmohanomics)の復活が好感され、ボンベイ証取(BSE)のセンシチブ指数(SENSEX)は、129ポイント・ジャンプ、心理的上限とされる5000に迫った。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月20日伝えたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)理事長(DG)就任を予定するN. Srinivasan氏は、「マンモハン・シン氏は高い理性と情操、深い経済知識、謙譲の美徳、高い成熟度を兼ね備えており、一国を率いる能力を有する。新政府は8-10%の成長を維持するため、経済開発に適切な配慮を払うものと信じている」と語った。
インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)のYogendra Modi会頭は「ドクター・シンはインド政界において高い評価を得ているだけでなく、国際的認知も得ている」と指摘、またFICCIのステートメントは「Narasimha Rao政権下におけるシン氏の成功体験は、連立政権が抱える複雑性にも関わらず、インドを新たな成長の軌道に乗せることができるだろう」と期待している。
インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)のM.K. Sanghi会頭は、国民会議派を政権の座に復帰させたSonia Gandhi女史と、国民会議派国会議員リーダーに選ばれたマンモハン・シン氏を祝福し、新政権に対するAssochamの全面的支持を表明するとともに、農村と都市双方の雇用機会を創出し、インド経済の国際競争力を強化する経済改革を諸政党が支持するよう訴えた。