2004-05-19 ArtNo.33409
◆Reliance Info、広帯域/有線サービス進出準備
【チェンナイ】商業サービス開始後僅か1年で国内最大の移動体通信会社になったReliance Infocommは、今や広帯域及び有線サービス市場進出を目指している。
エコノミック・タイムズが5月17日伝えたところによると、基本電話業者協会(ABTO:Association of Basic Telephone Operators)及びインド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators' Association of India)の統計によると、インド国内の移動体通信サービス(CDMA/GSM双方)契約者は1年前の145万人から2004年4月末現在の3484万人に140%増加、Reliance Infocommの契約者はこの内756万人と、全体の21.7%のシェアを占めた。以下Bharti676万人19.4%、Bharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)553万人15.7%と続く。
各プレーヤーの通話料と契約初期コストの引き下げ競争が、こうした急成長を牽引したが、Reliance IndiaMobile(RIM)のV G Somasekar地域主任(タミールナド/ケララ)によると、今後はネットワークのカバー範囲や、サービスの質及び信頼度に競争の重心がシフトするものと見られる。例えば、移動中でも情報網へのアクセスを可能にする信頼性の高い、手頃な価格のプラットフォームをオファーすることが、そうした競争要件の1つと見られる。Reliance Infocommは、顧客のその種のニーズに応じることができる。
広帯域と有線サービスはReliance Infocommが今後進出を計画する2つの主要なセグメントで、目下のところ広帯域サービスの準備に拍車をかけている。個人や大小の法人のニーズに応じるパッケージを用意する方針だ。
しかし電気通信事業の成長とサービス・プロバイダーの収入の伸びはマッチしておらず、取り分け移動体通信に、そうした傾向が顕著になっている。電話事業者の収入の伸びは電話契約者ベースの伸びの4分の1に過ぎない。テレコム・オペレーターの投資は今後もスローダウンすることはないが、収入の伸びは引き続き低水準にとどまる見通しと言う。
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