2004-05-19 ArtNo.33402
◆Nagarjuna、マンガロール発電事業のメガ・ステータス獲得
【バンガロール】電力省は、カルナタカ州Mangalore近郊における総コスト4400クロー(US$10億)、1015MW(メガワット)の火力発電事業Nagarjuna Power Project(NPP)にメガ・パワー・ステータスを認めた。
ビジネス・スタンダードが5月18日報じたところによると、Nagarjuna Groupはメガ・パワー・ステータスを取得したことにより、プロジェクトに関わる消費税と輸入税を免除される。プラント負荷率(load factor:平均負荷÷最大負荷)は80-85%になる見通しで、プロジェクトの負債/自己資本比率は70:30。Power Finance Corporationが3000クロー(US$6.8億)の融資を認めている。またNagarjuna Groupは某東南アジア企業に、プロジェクトの49%の権益を売却する戦略提携交渉を進めている。
エンジニアリング/資材調達/建設(EPC)契約はハルピン拠点の中国コンソーシアムもしくはBharat Heavy Electricals (Bhel)に近く発注される見通しで、契約規模は7億米ドル前後と見られる。
Karnataka Power Transmission Corporation Ltd (KPTCL)も1ユニット当たり2.10-2.50ルピーで、NPPと2ヶ月以内に電力購入契約(PPA)を結ぶものと見られる。
カルナタカ州政府は2004年2月にプロジェクトの負債部分をカバーするエスクロー口座を設け、電力料支払いを保証することを認めた。またカルナタカ州の新電力政策の下、州政府はプラント負荷率85%を基準に少なくとも1ヶ月分の設備能力料金(capacity charge)とエネルギー料金(energy charge)に等しい額を保証し、取消不能回転信用状(irrevocable revolving letter of credit)を発行することになっている。
発電所は、マンガロール近郊Udupiから30キロの地に設けられ、プロジェクトに関わる全ての認可手続きが完了後38ヶ月以内に運転を開始することになる。
カルナタカ州は現在2250MWの電力不足に直面しており、放置すれば2006-07年には3450MW、2011-12年には5300MWの不足が生じると予想されている。カルナタカ州政府はNagarjunaプロジェクト以外に目下4件合計2500MWの発電事業を推進していると言う。
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