SEAnews 1995-09-29 ArtNo.3339

【シンガポール】コンピュータ製品の流通会社エレクトロニク・リソーシズ(ER)は多数の合弁及び企業権益の買収を通じアジア太平洋地域のネットワーク拡大に乗り出した。
ＥＲ社が27日発表したところによると、新設子会社のエレクトロニク・リソーシズＨＫ Ltd(ERHK)を通じ香港及び中国で半導体の流通業務を手掛けるChinam Electronics Ltdの51％の権益を130万ＨＫドル(S$24.2Sﾄﾞﾙ)で買収する。ChinamはＳＧＳトムソン製品の流通を手掛けており、ＥＲに新たな流通チャンネルを提供することになる。ＥＲＨＫはまたインテルの中国におけるディストリビューター、イーブン・ハイ・ユナイテッド・テクノロジー・エンタープライズ・グループと51：49の合弁会社ＥＲチャイナを設立した。新合弁会社はインテルのプロセッサー、マザーボード、ネットワーク・カードの流通業務を手掛ける他、クアンタム製ハード・ディスクの中国におけるマスター・ディストリビューターに指名されている。ＥＲは他の子会社を通じＡＳＥＡＮとオーストラリアにおけるクアンタムのマスター・ディストリビューターも務めている。
ＥＲはタイとシンガポールではメトロLtd及びインドネシア企業といずれも60：40の合弁でＥＲ(ﾀｲﾗﾝﾄﾞ)Ltd及びErijaya Pte Ltdを設立、ＥＲ製品のタイとインドネシア市場の開拓を図る。またシンガポール拠点の子会社エレクトロニク・リソーシズ・システムズPte Ltdを通じてＬｅｘｍａｒｋプリンター及び関連製品のシンガポール／マレーシア／インドネシアにおけるディストリビューターシップも獲得した。この他、ニュージーランドには70％出資のエレクトロニク・リソーシズ(NZ)Ltdを設立している。
これらの合弁事業や企業権益買収の費用は内部資金と借り入れで賄われ、12月末締めの今年度純益及び純有形資産には大きな影響は及ぼさないと言う。(BT:9/28)