2004-05-14 ArtNo.33379
◆GrasimのVSFビジネス、水不足/コスト・アップに直面
【ムンバイ】インド国内ビスコース短繊維(VSF:viscos staple fibre)市場の80-85%のシェアを握るGrasim Industries Ltd(GIL)はマドヤプラデシュ州Nagda/グジャラート州Kharach/カルナタカ州Hariharに3工場を有するが、Nagda工場は2003-04年に主に水不足で75日操業を停止した。
エコノミック・タイムズが5月12日伝えたところによると、Harihar工場はVSF原料のレーヨン・グレード・パルプを製造しているが、同工場も昨年45日にわたり休業した。GILはこのためキャプティブ貯水池を拡張、水不足の克服を図っている。GILは最近またデ・ボトルネッキングを通じVSFの年産能力を25万1850トンに14%ほど拡大した。
VSFの国内市場は拡大基調を維持しているものの、綿やポリエステル等の低コストな代替品との競争に直面している。このためGILはビスコースをより多く使用し、ポリエステルを少なめにした所謂リバース・ブレンドを主体にした新繊維の開発を通じ、VSF市場の拡大を図っている。
VSFビジネスはまた苛性ソーダ、パルプ、硫黄等の原料コストの上昇にも直面している。パルプは11%、苛性ソーダは22%、硫黄は33%、それぞれ値上がりしたと言う。
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