2004-05-14 ArtNo.33378
◆Grasim、中国にビスコース短繊維製造施設計画
【ムンバイ】Aditya Birla(AB)グループ傘下のGrasim Industries Ltd(GIL)は、中国にビスコース短繊維(VSF:viscos staple fibre)プラントを設ける。
エコノミック・タイムズが5月12日報じたところによると、中国におけるVSFの需要が高まっている反面、マドヤプラデシュ州Nagda工場が水不足に直面していることから、GILは直接中国に工場を設ける方針を決めた。年産4万トン規模の工場が設けられる見通しだが、正確なロケーションは未定。ABグループ幹部が工場立地点を物色するため先週中国に赴いたもようだが、同社のコメントは伝えられていない。世界VSF市場の25%のシェアを握るABグループは、中国の地元メジャーNanjing Chemicalsとの競争に直面している。この他、オーストリア企業Lenzingも、需要増から最近、中国オフィスを開設した。ABグループの中国進出は、ユーザー・ベースの積極的拡大を図る同社の姿勢を反映したものと言える。
GILはこの他インドネシアとタイにVSF製造施設を設けている。インドネシア子会社Indo Bharat RayonのVSF年産能力は8万8000トン。
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