SEAnews 2004-05-14 ArtNo.33366

【ニューデリー】昨日、開票されたインド国会下院選挙で国民会議派と、インド共産党左派(CPI-M)に率いられる左派戦線(Left Front)が、総数543議席中過半数の272議席を上回る288議席を獲得、国民会議派党首Sonia Gandhi女史が次期首相に就任することが確実になった。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが5月14日伝えたところによると、与党全国民主連盟(NDA)の獲得議席は188議席と予想外に不振な成績に終わり、Atal Bihari Vajpayee首相は辞任することになった。
国民会議派が獲得した225議席と左派戦線が獲得した63議席を合わせれば、下院議席の半数を既に17議席上回るものの、左派戦線が果たして正式に連立政権に加わるか、閣外協力にとどまるかはなお定かでない。しかしウッタルプラデシュ州のMulayam Singh Yadav首席大臣に率いられる社会党(Samajwadi Party)が既に新政権に加わる意向を表明している他、タミールナド州のドラビダ進歩同盟(DMK)もあるいは34議席を携え、連立政権に加わる可能性が予想されている。
ソニア・ガンディ女史は13日、「国民会議派の新国会議員は土曜に会合し、ニュー・リーダーを選出する」と語り、「国民会議派のリーダーが次期首相に就任するのか」との記者の質問に、「常識的にはそう言うことになるだろう。他党との協議は金曜に開始される」と答えた｡
国民会議派内には少なからぬ改革派の闘士が存在するものの、左派戦線と連立を組むことになれば、民営化計画のみならず、貿易、外国投資政策の行方に懸念が生じる。しかし西ベンガル州の共産党左派政権を率いる改革派首席大臣、Buddhadev Bhattacharjee氏はこうした懸念を和らげる役割を担うものと予想される。