2004-05-12 ArtNo.33362
◆Kinetic、二輪車市場のニッチ・プレーヤー目指す
【ムンバイ】マハラシュトラ州Pune拠点のKinetic Engineeringは二輪車市場のニッチ・プレーヤーを目指し、戦略転換を図っている。
インディアン・エクスプレスが5月4日報じたところによると、Kineticは、Hero HondaやBajaj Autoとボリューム・ゲームを行うことはできないため、エントリー・レベル・モーターサイクル市場から撤収し、韓国の技術パートナーHyosung Motorsと手を結びニッチ領域の製品をオファーする計画だ。
Kinetic EngineeringのSulajja Firodia Motwani重役(MD補)によると、スクーター及びそのニッチ製品で知られ、過去数年、斬新な製品を紹介して来たKineticは、自らの強みとするところに力を集中する方針を決めた。既に『Meet the New Kinetic』と銘打った新計画を立案、検討を進めていると言う。
Kinetic筋によると同社のエントリー・レベル・モデルBossは販促キャンペーンの間は売れ行きが伸びるものの、持続せず、低調な販売成績にとどまっている。同社は115とEXと言うBoss2バージョンをオファーしている。
Hyosung製Aquilaに対する市場の反応が良好だったことからKineticは、新たにHyosung Cometを輸入する方針を決めた。Cometには250 ccと650 ccの2バージョンが有り、Kineticはインド市場向けに前者を輸入する。Kineticはまた“Aqua”と言う175 ccバイクの製造を計画、エンジンはHyosung製を輸入する方針だ。CometとAquaは何れも今年下半期に発売されると言う。
ASK Raymond Jamesのアナリストは、「Kineticの大部分のモデルのパフォーマンスは芳しくないため、ニッチ領域に照準を絞る戦略は、あるいは最良の方式と言えるかも知れない」とコメントした。
今年3月にGF series、Velocity、Boss等のモーターサイクル5万台ほどを販売したKineticはまた、最近タイアップしたイタリア・メーカーItaljetの7種類のトップ・エンド・モデルが、都市部消費者の関心をスクーターに呼び戻すのに役立つものと期待している。
|