2004-05-12 ArtNo.33358
◆鉄鋼メーカー、値上げ見送り、15%の関税維持陳情
【ニューデイー】インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)は、国際価格が軟化する中で、鉄鋼価格の引き上げを見送り、5月末まで現在の価格水準を維持する方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとエコノミック・タイムズが5月10日伝えたところによると、ISAのMoosa Raza会頭はこのほどPTI通信に以上の消息を語った。それによると、低価格の外国製品が流入する可能性があり、ISAは政府の関係方面に業界の懸念を伝えるとともに、15%の輸入関税を維持するよう申し入れた。
国内業界に6月も値上げを自粛するようアドバイスするか否かに関して、Raza会頭は、「メンバー企業に価格問題をアドバイスするのは、ISAの任務ではない。メーカーは顧客のニーズに応じなければならず、さもなければハラキリも同然だ。政府との間で合意されたモラトーリアムが期限を迎えたからと言って直ちに値上げする訳ではない。5月末の時点でメーカーはそれぞれ状況を判断し、戦略に見直しを加えるだろう」と語った。Raza氏はさらに「コークスや鉄鉱石等のインプット・コストは、政府との間で価格凍結の合意が成立して以来約10%上昇しており、メーカーの負担になっている」と付言した。
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