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2004-05-12 ArtNo.33352
◆AP州議会選挙結果は、中央政界波乱の前兆?
【ニューデリー】アンドラプラデシュ州における州政権の敗退は依然として小さな地震と言える。それは決して情報技術(IT)の振興で国際的名声を博した首席大臣がその座を奪われたからではなく、もしそれが木曜に判明する国会下院選挙の結果を先触れするものとすれば、比較にならない激震が後に控えているからである。
ビジネス・スタンダードが5月12日報じたところによると、これまでに実施された様々な出口調査の中で、1つとしてChandrababu Naidu首席大臣に率いられるテルグ・デサム党(TDP:Telugu Desam)がこれほどの惨敗を喫することを予想したものはなかった。
仮に全国レベルの出口調査においてもインド人民党(BJP)に率いられる全国民主連盟(NDA)に対する支持が実際以上に高く評価されていたとすれば、今後中央政界に生じる変化は、1ヶ月前に予想されたものとは大きく異なる可能性がある。証券市場は国会下院選挙の行方に対する不安から4%値下がり、取り分け公共部門銘柄は、民営化計画の頓挫を懸念して錐もみ状態に陥った。
アンドラプラデシュ州の政局に関しては、ナイドゥ首席大臣自身、こうした状況に立ち至るとは全く予期していなかったものと見られる。そのことは州議会の任期を半年以上繰り上げ、解散・選挙に打って出たことからも窺える。基本的敗因は、州政権を連続2期掌握したTDPに対する反現職の気運が有権者、取り分け開発から取り残された農村部にうんじょうしていたことを、都市部で比較的成果を上げたTDP政権が把握できなかったことに有ると言えそうだ。
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