SEAnews 2004-05-07 ArtNo.33329

【ハイデラバード】インドのトップ・ファイブ情報技術(IT)-情報技術対応サービス(ITES)ハブ－カルナタカ州Bangalore／連邦直轄区Delhi／マハラシュトラ州Mumbai／同州Pune／タミールナド州Chennai／アンドラプラデシュ州Hyderabad－において2004年第1四半期(2004/1-3)にＩＴ－ＩＴＥＳ部門により新たに占拠された床面積は約645万平方フィートを記録した｡
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが、国際不動産コンサルタントCB Richards Ellis(CBRE)の統計を引用し伝えたところによると、このペースが維持されるなら今年通年では2000万平方フィートに達する見通しで、これは当初予測の1300万平方フィートを54％上回る。
今年第1四半期を通じバンガロールではほぼ200万平方フィートが占拠され、全国のトップに立った｡以下、ムンバイが190万平方フィート、プネーが145万平方フィート、チェンナイが60万平方フィート、ハイデラバードが50万平方フィート、デリーが40万平方フィートと続く。
ＣＢＲＥ南アジアのAnshuman Magazine重役(MD)は同社ステートメントの中で、「2004年には、ＩＴ－ＩＴＥＳ部門における不動産取引が活発化するものと見られる。第1四半期の数字が今年通年のトレンドを示すとすれば、インドは世界のナレッジ・キャピタルとして急浮上するものと予想される」と見通している。
別の国際不動産コンサルティング会社Cushman & Wakefield(C&W)も、「今年第1四半期の不動産市場は、周期的上昇基調の後を受け安定化するものと予想される。今日の動向はより成熟した市場を窺わせており、エンド・ユーザーの需要拡大基調は今後も持続するものと見られる」とコメントしている。
ハイデラバードやチェンナイ等の主要センターの不動産市場は、主にＩＴ－ＩＴＥＳ部門により牽引されている。またバイオテクノロジー等のセグメントもＩＴ－ＩＴＥＳに次ぐ牽引役を務めている。
益々多くの多国籍企業が進出を計画しているバンガロールの見通しに関して、Ｃ＆Ｗは「バンガロールの商用不動産需要は、引き続きテクノロジー部門により牽引されており、市場活動の活発化に伴い空室率は下降、市場基盤は強化しつつある」と評している。