2004-05-03 ArtNo.33298
◆Reliance、テレコム/電力子会社への新規投資停止
【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)は45%出資するテレコム子会社Reliance Infocommおよび52%出資する電力子会社Reliance Energy Ltd(REL)への新規投資をストップする方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが4月30日報じたところによると、RILのAnil D Ambani副会長兼MDは4月29日記者会見し以上の方針を明らかにした。それによるとRILはRELに3000クロー(US$6.86億)以上を投資、Reliance Infoについては265クロー(US$6056万)の損失を被った。Ambani氏は「Reliance Infoへの投資は後方に置き去りにされている」とし、「Reliance Infoは今後必要資金をそれ自身で調達、それ自身の責任で借り入れることになる。RELの負債自己資本比率は0.1:1だが、同社も必要な資金をそれ自身の力で調達せねばならない」と語った。
Reliance Infoは短期間に700万人の契約者ベースと22%の市場シェアを有する国内最大のテレコム会社として浮上、2005年3月までに5000タウンへの進出計画を発表した矢先だった。Reliance Infoはアグレッシブな料金設定、積極的広告キャンペーンを通じて市場シェアを大幅に拡大、加入者一人あたりの月間売上高(ARPU:average revenue per user)は目下523ルピーで、今やARPUの引き上げに照準を合わせている。Reliance Info筋によると、国際長距離電話ビジネスの市場シェアは20%で、今年内に音声/データ/インターラクティブ・テレビジョン/ビデオ・オン・デマンド等のサービス開始も予定している。
RILはReliance Infoにこれまでに1万2000クロー(US$27.43億)を投資、内8000クロー(US$18.28億)は転換可能優先株となっている。Reliance Infoの公開公募(IPO)に関してAmbani氏は、「急がない。先ず価値を解放すること。加入者ベースを4000万人の大台に乗せることが優先される。それには多少時間がかかるだろう」とコメントした。
エコノミック・タイムズが5月1日伝えたところによると、Reliance Infoは利子/減価償却/税引き前利益595クロー(US$1.36億)、現金利益160クロー(US$3657万)を計上したものの、550クロー(US$1.26億)の減価償却に加え、435クロー(US$9942万)の不良債権引き当て後、390クロー(US$8913万)の損失を出したと言う。Reliance Infoはこれ以前に現金利益を計上したと発表したものの、詳細は明らかにしていない。
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