SEAnews 2004-05-03 ArtNo.33292

【アーマダバード】Essar Steel Limited(ESL)はKonkan Railway Corporation Limited(KRCL)と、インド国内や海外で後者が進めるスカイバス(Skybus)計画に鋼板(steel plates)を供給する覚書を交換した｡
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが4月28／29日、ＥＳＬのステートメントを引用し報じたところによると、ＥＳＬは優先サプライヤーとしてスカイバス・プロジェクトが必要とする鋼板の少なくとも50％を納入する。
ＫＲＣＬは向こう5年間に国外における7件を含め、合計22件のスカイバス・プロジェクトを手掛ける予定で、ゴアに全長17キロの路線を設ける仮契約を結んだ他、グジャラート州Ahmedabadに63キロ、カルナタカ州Bangalore100キロ、タミールナド州Chennaiに118キロ、マハラシュトラ州Mumbaiに86キロ、同州Puneに87キロの同路線を設ける交渉も進捗している。またドゥバイの69キロ、サウジアラビアのメディナとメッカを結ぶ75キロ、シンガポールの34キロ、シリアのダマスカス等、海外における全長259キロのスカイバス計画も存在する。
ＥＳＬのVikram Amin重役(ED)によると、ＫＲＣＬは間もなくゴアのMadgaonに1.6キロの試験路線を敷設するが、ＥＳＬは既に最初の出荷を行った。大量高速輸送(MRT)は、優先プロジェクトとされており、最もコスト効率の良い交通手段と見なされている。ＥＳＬはこの種のプロジェクトに参画することを誇りにしている。
鋼板は恐らくグジャラート州Haziraの工場で生産される。ハジラ工場は年産240万トンの世界最大の高温ブリケット鋼(HBI:hot briquetted iron)プラントも併設された総合工場で、鋼板の年間キャパシティーは240万トン。アンドラプラデシュ州Vizagの年産330万トンのペレット製造施設も同プロジェクトに加わる可能性がある｡目下同プラントではＢＦグレードのペレットが生産されているが、間もなくＤＲグレード・ペレットも生産される。消息筋によると、同プラントには日立とオーストラリアのEbnerが技術支援を提供していると言う。