2004-04-30 ArtNo.33276
◆証券投資家、NDA政権続投期待:オンライン・サーベイ
【プネー】指導的ビジネス情報・調査会社“ValueNotes Database”が実施した『選挙前オンライン投資家調査』によれば、証券投資家の全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政権に対する信頼はかなり高く、NDA政権が再選されるなら証券市場への投資は顕著に拡大する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月27日報じたところによると、2004年3月20日-4月19日の間に実施された調査への回答は233件、内86%は個人投資家で、残りはブローカー/サブ・ブローカー/テクニカル・アナリスト/リサーチ・アナリスト/ポートフォリオ・マネージャー/投資顧問等だった。
調査結果に見られる顕著な特徴は、“投資家の多く(回答者の過半数)はNDA政権が再選されたなら投資の拡大を考えていること”、また“製薬/バイオテック/銀行・金融銘柄の投資家に対する魅力が高まっている反面、国内及び米国における選挙を前にして情報技術(IT)銘柄に対する関心が冷え込んでいること”。
調査報告書は、現政権に対する投資家の信頼が高い理由について、NDA政権の改革路線や国内企業のパフォーマンスに寄与する基盤強化の実績が評価されたのではないかと分析している。
これに対してNDA政権が再選されなかったら投資を拡大すると答えたものは全体の9%にとどまった。
投資家は先行きに楽観的見通しを抱いており、回答者の86%が、今会計年度内にボンベイ証取(BSE)センシチブ指数(SENSEX)が6500をマークすると予想、またそのように予想するものの43%は、向こう4ヶ月以内、従って2004年8月までに6500が記録されると予想した。
こうした楽観見通しは現在の経済動向に密接に関係しており、また今年の経済成長は雨期の状況に大きく依存していることから向こう数ヶ月の推移と選挙後の安定度が、今後の証券市場のパフォーマンスを占う上で重要な鍵になる。
回答者の21%は投資収益(return)30%以上を、同42%は投資収益20-30%を予想した。
製薬/バイオテック銘柄が極めて魅力的と答えたものは全体の54%、銀行・金融銘柄が極めて魅力的と答えたものは全体の53%を占めた。しかしビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)のバックラッシュとルピーの対米ドル相場強化で、IT銘柄に対する関心は冷却したと言う。
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