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1995-09-28 ArtNo.3327
◆<馬・泰>陸橋計画下にUS$20億パイプライン建設で合意
【クアラルンプル】マレーシア、タイ、インドネシア、日本及び韓国の代表は26日の会議でペナン沖合いのパヤ・アイランドとタイのソンクラを結ぶ全長180キロの石油パイプラインに関する詳細な調査報告を半年以内に作成し、2年以内に工事に着手することで合意した。
マレーシアのシカップ・グループ、タイのSri U-Thong Co、インドネシアのAlatief Groupの合弁会社イースト・ウェスト・ブリッジ・コーポレーションSdn Bhd(EWBC)及び千代田化工の発案になる同プロジェクトは既にマレーシア政府の支持を得ているが、この日の会議後記者会見した日本国際協力機構(JAIDO)のユーフ理事長はJAIDOの主要株主の海外経済協力基金(OECF)の他、日本輸出入銀行、世界銀行、アジア開発銀行にも融資を働きかける意向を明かにした。同氏によれば、パイプラインとその両端に設けられる石油貯蔵設備は周辺諸国の戦略的補給基地の役割を担い、地元の石油スポット市場や石油精製/石油化学/重機/工業パーク等の下流部門の成長にも貢献する。したがって同事業は単なる地域開発計画の枠を超えたメガ・リージョナル・デベロプメント言える。またEWBCのアブドル・ラーマン・マイディン重役(MD)によると、詳細調査の初歩的報告書は来月、最終報告書も6カ月以内に完成し、来年4月には関係当局にプロジェクトの認可を申請、その後2年内に着工できる見通しだ。プロジェクトのコストはパイプラインの建設だけで、22億米ドル、石油、貯蔵施設やその他の下流部門施設も含めると50億~100億米ドルに達すると言う。(MBT,ST,BT:9/27)
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