2004-04-26 ArtNo.33253
◆Hero Motors、ボンバルディエ・ロタックスと提携
【ニューデリー】Hero Motors Ltd(HML)は、オーストリア企業Bombardier-Rotaxと、スクーター用125cc及び177ccエンジンを製造する技術提携を結んだ。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが4月23日伝えたところによると、HMLのPankaj Munjal重役(MD)は22日記者会見し以上の消息を語った。それによると、これらのエンジンはHero-Apriliaブランドで2005年半ばに発売されるスクーター新製品に搭載される。またカナダ拠点のBombardier Recreational Products Inc子会社のボンバルディエ・ロタックスは、HMLからエンジン部品を調達する。HMLは先ず125cc4ストローク水冷エンジンを搭載したスクーターを発売、その後177ccエンジン搭載製品も紹介、スクーター・カテゴリーのニッチを開拓する。同時にフィリピン、タイ、インドネシア市場の開拓も目指す。
現在、2ストローク・モデル“Hero Puch”と4ストローク・ステップスルー“Sting”の販売を手掛けるHMLはまた、オーストリア・パートナーの技術を用い、既存の75cc及び92ccスクータレットをアップグレードする。これらのスクータレットはウッタルプラデシュ州Ghaziabadで製造されている。同工場の生産量は15-18ヶ月内に15万台に拡大され、予想される需要増に備える。HMLは向こう3年間にスクーターとエンジンの製造業務に200クロー(US$4571万)を投資、ハリヤナ州Manesarに年産能力40万台の新スクーター工場も設ける。
今年初にイタリア企業Aprilia S.p.A.と提携したHMLは、Aprilia製ハイパワー・スクーターを輸入し、国内の特定の都市で販売する。これに対してApriliaはインドで製造されたスクーターを欧州市場で販売する。
HMLはAprilia及びボンバルディエ・ロタックスとの提携を通じ、向こう5年間に9000万米ドルの新規売上げを見込んでいる。
ボンバルディエ・ロタックスのYves Leduc副社長兼GMは、「HMLとの提携を通じ、同社はハイテク・エンジンを低コストで生産、コスト競争力を強化できる」と語った。
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