2004-04-26 ArtNo.33250
◆Nalco、アルミナ輸出の重心を粉末から鋳塊にシフト
【ヴィシャカパトナム】国営National Aluminum Company(Nalco)の2003-04年のアルミナ粉末輸出は94万トンと、前年の103万7000トンに比べ10%下降した。
ビジネス・スタンダードが4月22日報じたところによると、アンドラプラデシュ州Visakhapatnam(Vizag)港からアルミナ粉末を輸出しているNalcoは、巨費を投じて同港に貯蔵施設や荷役施設を建設したが、2年ほど前にさらに40クロー(US$914万)を追加投資、これらの施設を拡張した。
NALCOのM Venkatapathi重役(Vizag事業担当GM)によると、アルミナ粉末の輸出価格はトン当たり250米ドルに過ぎないが、アルミナ鋳塊のトン当たり国際価格は1500米ドル前後にのぼる。アルミナ鋳塊1トンの製造にはアルミナ粉末2トンと約1万5000ユニットの電力を要するが、にも関わらず後者の輸出マージンは前者をはるかに上回る。このためNALCOはアルミナ鋳塊の製造能力を拡張、結果的にアルミナ粉末の輸出が下降した。
しかしオリッサ州Damanjodi工場におけるアルミナ粉末の年産量を40万-50万トン拡張する計画で、同プロジェクトが実行されるならアルミナ粉末の輸出もまた拡大する。このためVizag港のアルミナ粉末貯蔵施設のキャパシティーも現在の7万5000トンから2年内に10万トンに拡大する計画と言う。
|