2004-04-23 ArtNo.33241
◆Oracle/Peoplesoft/Sap、中小企業市場開拓に照準
【バンガロール】中小企業(SME)は、インド国内における情報技術(IT)支出の約40%を占めており、ERP(enterprise resource planning)ベンダー50社ほどが中小企業市場の開拓に照準を合わせている。
インディアン・エクスプレスが4月21日伝えたところによると、ERPベンダーはその実、既に数年前から中小企業市場に進出しているが、3年ほど前には中小企業は極めて価格に敏感なだけでなく、ERPに対する認識も薄く、ERP導入のインフラも欠如していた。しかし今や中小企業も国際市場における競争に立ち向かうため、情報技術(IT)支出がビジネスに不可欠なコストと考えるようになっており、ERPソリューションの価格も、以前に比べ中小企業に受け入れやすいレベルに下降している。
こうした中でSAPは今年の成長の20%は中小企業部門に依存するものと予想、Oracleは40%と見ている。これまで中堅企業を中心にERPソリューションを販売して来たSoftbrandsも、今では中小企業に重心をシフトしつつある。
SoftbrandsのBinu Matthew重役(CEO)は、同社の10ユーザー・ライセンスのコストは150万ルピーで、立ちあげまでの期間は85-90日と語った。
OracleのSPS Grover上級取締役(eビジネス)によると、かつては導入に3年を要したERPシステムも今では8週間でこと足りるようになった。同社はLinuxベースのソリューションも準備、コスト低減に努めていると言う。
ERPメジャーPeoplesoftは、年商50クロー(US$1142万)以上、即ち従業員500人以上の企業をターゲットにしている。最近JD Edwardsを買収、より多くの中小企業顧客を獲得したPeoplesoftのカントリー・マネージャー、Thiru Vengadam氏によると、同社は製造業に照準を合わせていると言う。
SAP Indiaの中小企業担当Srinivas Rao取締役によると、同社は年商50クロー未満の企業少なくとも10社を顧客にしている。中小企業アプリケーション市場は向こう5年間に1億3000万ユーロに達する見通しと言う。
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