2004-04-23 ArtNo.33239
◆Bajaj Auto、自動変速スクーター市場開拓に本腰
【ニューデリー】地場二輪・三輪メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は今年下半期に4ストローク・モデル“Wave”を発売、急成長する自動変速スクーター市場にセンセーションを生じさせる計画だ。
インディアン・エクスプレスが4月21日報じたところによると、自動変速、プラスチック・ボディー・セグメントでは現在月間5万台が販売され、年率25%の成長が予想されている。これは二輪車市場全体の10-15%の予想成長率を大きく上回る。Waveは他の6ブランドと同市場のシェアを争うことになるが、Honda Activaの月間販売台数が2万5000台ほどで、同市場のほぼ50%のシェアを占めている。従来のメタル・ボディー、マニュアル変速スクーターの需要は下降線を辿っており、BALは最早同セグメントに新モデルを投入しない方針だ。
BALはまたDTSi(digital twin spark ignition)技術を用いた100CC以上の自動変速スクーター・モデルを発売することを検討している。具体的なエンジン・キャパシティーについては目下市場調査を進めている。ちなみにBALのポピュラーなモーターサイクル・モデルPulsarもDTSi技術を採用している。
エンジン・キャパシティー75-125CCのスクーター・カテゴリーには、Honda Motorcycle & Scooter India のActiva、Kinetic MotorのNova、Bajaj AutoのSpirit、TVSのScooty、Majestic Autoのモデル等が存在し、2003-04年を通じて42万9048台が販売された。BALの同セグメントにおける市場シェアは9%だが、BALのRL Ravichandran副社長(ビジネス&マーケッティング)によると、同社はスタイリッシュで、低燃費、安定した乗り心地の新モデルを投入することにより同市場が如何なる成長を遂げるか注目していると言う。
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