2004-04-21 ArtNo.33226
◆Tata、配電事業民営化フランチャイズ・モデル提案
【ムンバイ】Tata Power Company(TPC)は、マハラシュトラ州政府に対し、州内の特定地域の送配電網の経営・保守を全面的に引き受け、マハラシュトラ州電力局(MSEB:Maharashtra State Electricity Board)から購入した電力を直接顧客に販売するフランチャイズ・モデルを提案した。
ビジネス・スタンダードが4月19日伝えたところによると、MSEBからの電力購入価格と末端顧客への電力販売価格は、マハラシュトラ電力監督委員会(MERC:Maharashtra Electricity Regulatory Commission)が決定する。州政府との非公式会議の席上、以上の方式を提案したTPCは、電力事業民営化の過渡期の苦痛を和らげる上で、フランチャイズ方式は有効と主張している。その実、フランチャイズ・モデルは2003年電力法(Electricity Act, 2003)により言及されており、グジャラート電力局(GEB:Gujarat Electricity Board)は既にフランチャイズ方式による入札を募集している。
TPCのP K Kukde重役(ED)によると、同方式の下、TPCは関係地域の送配電インフラに投資、送電・配電ロスを抑制する。5-7年後には当該地域の送配電資産は全てTPCの所有に帰すことになる。こうした資産の移転は、MSEBの電力料に組み込まれ、MSEB職員の利益も保護される。新電力法の下、赤字経営の各州電力局は独自に組織を再編するよう義務づけられている。しかしMSEB労組は、MSEB法人化に反対して来た。TPCの非公式提案に対するマハラシュトラ州政府の反応は伝えられていない。
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