2004-04-16 ArtNo.33195
◆GE/Bechtel、Dabhol85%権益価格をUS$4億にアップ
【ムンバイ】Tata/Reliance両グループがDabhol Power Company (DPC)への強い関心を示す中、General Electric (GE)/Bechtel両社はDPCの85%権益価格を4億米ドルに引き上げた。
ビジネス・スタンダードが4月15日報じたところによると、GE/Bechtel両社は先週、2184MW(メガワット)、30億米ドルDPC事業のEnron Corp持分(65%)を2000万米ドルで買収した。
マハラシュトラ州電力局(MSEB:Maharashtra State Electricity Board)との電力料支払い紛争が生じる中で、GE/Bechtel/Enron3社が3年前にプロジェクトから撤収を図った際、アナリストらは、これら3社の持分を2億米ドル前後と評価した。こうした中でTata/Reliance両社はDPCの買収に関心を表明、RelianceはEnron持分を2500万米ドルで買い取ることを米国破産廷にオファーした。
GE/Bechtelの4億米ドルと言う新プライス・タグは、両社がDPCシェアを最初に取得した際の価格をベースに算定したものである。当時、両社はそれぞれ1億2000万米ドルを投じ、各10%のDPCシェアを取得した。DPCプロジェクト請負業者としての両社の請求額は1億4000万米ドル。GEはDPCに発電用タービンを納入、Bechtelはエンジニアリング/資材調達/建設を引き受けた。消息筋によると、DPCの支配権益を手に入れ、その立場を強化したGE/Bechtel両社は、4億米ドルの新価格を押し通す構えだ。
とは言え、これまでに12億米ドルが投じられ、740MWの第1期プロジェクトが完成、1444MWの第2期プロジェクトもほぼ完了しているDPC事業の85%権益の価格としては、4億米ドルと言う値は依然として大幅にディスカウントされている。
米国破産廷は先週GE/Bechtelが、Atlantic Commercial Financeの49%のシェアを買収することを認めた。Atlantic傘下のOffshore Power ProductionはEnron Mauritiusの98.9%のシェアを握っており、Enron MauritiusはDPCの65%のシェアを握っている。GE/Bechtelは先ず、DPCの32%のシェアを取得し、次いで残る33%のシェアを手に入れる計画と言う。
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