2004-04-16 ArtNo.33185
◆US$91億続全国幹線道路開発計画、いよいよ離陸
【ニューデリー】インド全国幹線道路局(NHAI:National Highways Authority of India)が7区間、合計見積もりコスト2799-3110クロー(US$6.4億-7.12億)の工事入札手続きをほぼ完了したことから、延べ1万キロ、総コスト4万クロー(US$91.42億)にのぼる続全国幹線道路開発計画(PM-BJP:Pradhan Mantri Bharat Joro Pariyojna=Preparing for the Post-National Highways Development Program Projects)がいよいよ離陸する見通しだ。
エコノミック・タイムズが4月14日、入札プロセスに関わる筋の消息として伝えたところによると、これらの区間の新たな入札パラメーターはNHAIの資本費補助金(Capital Grant)依存を60%軽減でき、その意味で革命的と言える。これ以前に大蔵省は資本費補助金をプロジェクト・コストの25%から10%に縮小するよう求めていた。資本費補助金依存の軽減に関わらずプロジェクトは依然として民間部門に対する金融面の魅力を維持している。
Apollo-JIL-DS Constructions-LORジョイント・ベンチャー(JV)は、チャッティースガル州Raipur-Aurang区間4車線45キロの工事に190クロー(US$4342万)の札を入れた。資本費補助金は13.82クロー(US$316万)、純補助は7.60クロー(US$174万)と、資本費補助は最低。これに続くAtlanta-Sreiの資本費補助は52.77クロー、純補助は34クロー。
ウッタルプラデシュ州Meerut-Muzaffarnagar区間79キロの工事には、Gayatri-Srei JVが367クローを入札、資本費補助金は138.44クロー、純補助は84.74クロー、これに対してNCC-Mytas JVの資本費補助金は141クロー、純補助は89.95クロー。
ラジャスタン州Bharatpur-Mahua区間55キロの工事にはMadhucon-Srei JV/Apollo-JIL-DSC-LOR JV/Gammonが何れも250クローの札を入れ、資本費補助金/純補助は各96クロー/61クロー、175クロー/61クロー、267クロー/162クロー。
1社に2件以上のプロジェクトが発注されることはないため、Meerut-Muzaffarnagar区間はNCC-Mytasに、Bharatpur-Mahua区間はMadhucon-Sreiにそれぞれ発注されるものと見られる。
これらフェーズ1の7プロジェクトには、大手多国籍企業を含む民間企業111社が関心を表明した。全長1万キロの内、約4700キロ分が既に確認済みで、これらのプロジェクトの多くが東北諸州に集中している。
PM-BJP計画はその建設コストが経済価値を上回ることから、民間部門の積極的参加を得るためには、全国幹線道路開発計画(NHDP:National Highways Development Programme)に比べ一層魅力的な奨励策を必要とすると予想されていた。NHDPは全国の主要メトロをリンクするものだが、17州の州都が含まれておらず、PM-BJPでは、こうしたギャップを埋めることが目指されている。
PM-BJP計画は、当初道路交通ハイウェイ省が手掛けるはずだったが、昨年11月になって突然NHAIに移管された。このため投資家の間に懸念が生じていたが、入札手続きの処理が再開されたことから、懸念は解消されたものと見られる。
NHAIは今年内に先ず2000-3000キロ分、2005年までに全区間の工事を発注、2009年までに全工事を完成することを目指している。
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