2004-04-14 ArtNo.33183
◆資材調達アウトソーシングがBPO企業の次の標的に:Nasscom
【ハイデラバード】米国、英国、その他の欧州諸国企業のほぼ半ばが向こう3年間に資材調達(procurement)業務の一部を社外に委ねることを検討しており、資材調達アウトソーシングがインドのビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)企業の次の成長領域として浮上しつつある。
インディアン・エクスプレスが4月12日報じたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)はその最新レポートの中で以上のように見通している。それによると、年商10億米ドル以上の企業の中にこうした傾向が強く、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイス企業がこうした潮流に加わるものと見られる。世界の資材調達BPO市場は現在60億米ドルと見積もられるが、2007年までに120億米ドルに年率15.2%の成長を遂げる見通しだ。業種別では、ディスクリート・マニュファクチュアリング(discreet manufacturing)が最大市場を成し、プロセス・マニュファクチュアリング、サービス、通信/メディア、政府部門がこれに続く。インドBPO企業の主要な競争者にはIBM、Accenture、EDS、CGE&Y、CSCが含まれる。地域別に見ると米国市場の潜在規模が78億米ドルと最大で、欧州29億米ドル、アジア太平洋地域14億米ドルと続く。しかし年間成長率はアジア太平洋地域の18.3%が最高で、米国15.1%、欧州14.3%と続く。
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