2004-04-14 ArtNo.33177
◆Tata Steel、グローバルなプレゼンス確立目指す
【コルカタ】Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)は、自動車及び建設部門に照準を合わせ、400万-500万トンの設備能力を備えるとともに、世界各地に営業拠点を設け、グローバルなプレゼンスの確立を図る。
ビジネス・スタンダードが4月10日伝えたところによると、TISCOは最近シンガポールで催された投資家会議の席上、以上の経営方針を明らかにした。それによると建材領域で強力なプレーヤーになるとともに、ハイエンド鋼板市場でも安定した市場支配の確立を目指す。自動車と建設部門に照準を合わせるのはバリュー・チェーンを遡る戦略に基づくもので、同目標を達成するためジャールカンド州Jamshedpurの工場における製品ミックスも調整される。
2005会計年度には、製品ミックス中における条鋼、亜鉛メッキ/冷間圧延製品領域のシェアを拡大、熱間圧延製品と半完成品のシェアを縮小する。そして2007年までに粗鋼の年産量を740万トンに拡大する。
TiscoのB Muthuraman重役(MD)は4月6日に催された年次会議の席上、グローバル・プレゼンスの確立は今会計年度のアジェンダの1つとし、年産能力を1500万トンに拡張する長期目標を明らかにした。この内半ばは、Jamshedpur工場の拡張により実現され、500-600万トンはインド国内の他の地域において実現される。最終的にTiscoは国内と海外の業務を結合し、国際的プレゼンスの確立を図る。Tisco幹部は海外拠点の候補地を選考するため中国、ウクライナ、シンガポールを最近訪問した。
Tiscoは鉄鋼のみならず鉱物ビジネスのグローバル化を目指している。同社は既にタイに49:51の石灰石採掘合弁会社を設けている。Tiscoの昨年のクロム鉱/クロム精鉱(chrome concentrate)/マンガン鉱の生産、合金鉄の販売、クロム輸出は、何れも過去最高をマークした。
Tiscoはまたアジアにおける最低コストの鉄鋼メーカーになるため、鉄鋼技術のリーダーと提携することを計画していると言う。
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