2004-04-07 ArtNo.33149
◆耐久消費財メジャー、農村市場における記録的売上げ予想
【ムンバイ】LG、Samsung、Onida等の耐久消費財メジャーは、受け入れやすい価格の実現と、サービス・センターやコレクション・センター網を通じたプレゼンスの拡大により、農村地区における売上げが今会計年度は、記録的額に達し、小規模市場がボリューム販売の65-70%を占めるものと予想している。
エコノミック・タイムズが4月5日報じたところによると、これらのメーカーはリージョナル・モデル(無名ブランドやノーブランド)からのアップグレード需要に応じるため、一連の競争力有るエコノミー・モデルを発売している。例えば14インチ・カラー・テレビジョン(CTV)の競争力有る価格とは4990-5990ルピー、冷蔵庫のそれは同5900-6400ルピー、半自動洗濯機のそれは同6000ルピーで、これらのメーカーによれば、消費者金融、取り分けディーラー・ファイナンスがボリューム販売の鍵になる。
応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)筋によると、耐久消費財の据え付け台数は2001-02年の8億3500万台から2006-07年には11億4000万台に拡大する見通しだ。業界の予測によれば、CTVの普及率は2001年の15%から2003年の21.3%に、冷蔵庫のそれは同12%から17.8%に、洗濯機のそれは同3.2%から6.7%に、それぞれアップした。
LGのAnil Aroraマーケッティング主任によると、同社のdealer addressibilityは180%ジャンプした。農村市場には多くの余剰資金が存在するが、こうした余剰金を汲み上げるには小規模市場に商品を供給しただけでは不十分である。LGはサービス・センター及びコレクション・センターを保持するエリア・マネージャーを小規模市場に展開している。LGインディアの売上げは昨年の4500クロー(US$10.28億)から7000クロー(US$16億)に拡大が見込まれるが、これには農村部における成長戦略が大きく寄与する見通しと言う。
こうした中で小規模市場を牙城として来たリージョナル・プレーヤーらは、多少高くてもブランド品を購入することを望む消費者心理の変化に脅威を感じ始めている。
Samsung IndiaのR Zutshi取締役(セールス)によると、同社の生産システムは農村部における予想される急成長に応じる態勢を整えている。販売網ばかりでなく、製品ポートフォリオも拡大しており、ボリューム販売の50%の成長を見込んでいる。受け入れやすい価格とマーケット・リーチがこうした成長の鍵になると言う。
VoltasのSN Tripathi重役(ユニタリー製品ビジネス担当COO)によると、価格の低下から社会の底辺に近い階層が耐久消費財を手にするものと見られる。Voltasは、55リッター冷蔵庫Teenie Weenie(5000ルピー)等、新サブ・ブランドを設けこうした潜在市場の開拓を目指していると言う。
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