SEAnews 2004-04-07 ArtNo.33144

【プネー】年商7800クロー(US$17.83億)のHeroグループの一翼、Hero Motors Ltd(HML)は、米国を拠点にする年商220億米ドルのフォーチュン50企業のために部品ソーシング・ベースを務める計画で、3週間以内に関係契約に調印する見通しだ｡
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月3日報じたところによると、ＨＭＬのPankaj Munjal重役(MD)はステップスルー新モデル“Sting”発表会の席上、米国企業との新事業は同社の資本構成にも変化を生じさせると述べたが、詳細は語らなかった｡
Hero GlobalDesignの設計に成るステップスルー“Sting”の価格は2万4000ルピー未満と、国内の全てのエントリー・レベル・バイクの価格を下回り、軽量、低車高、容易な制御性からより安全なバイクとして位置づけられる。
ＨＭＬは魅力的な金融スキームとセットにして国内の膨大な自転車ユーザーをターゲットに“Sting”を販促する。ＨＭＬはまたStingを東南アジア市場にも売り込む計画だ。同市場では年間500万台の自動二輪車が販売されているが、99％以上がステップスルーで占められている。
イタリアのパートナー、Aprilliaと共同で進める“ワールド・バイク”開発計画は進捗を見ており、2005年半ばまでに“Hero-Aprillia Twister”を発売する。同モデルは欧州市場で1800ユーロで販売される。欧州における同レベルのバイクは平均1500ユーロで販売されており、Hero-Aprillia Twisterは欧州のプレミアム・エンド市場に進出するインド製バイクの先駆けを務める。総コスト200クロー(US$4571万)のプロジェクトのために同社は、ハリヤナ州Mannesarの土地を既に買収、最終的に年間40万台を製造する予定だ。
ＨＭＬはパートナーのために設計／製造／研究開発まで手掛ける企業として自らを売り込むことを目指している。ＨＭＬはAprilliaのために向こう3年間にエンジン、エンジン部品、電装品、完成車を納入する600クロー(US$1.37億)の契約を既に獲得していると言う。