SEAnews 2004-04-05 ArtNo.33138

【バンガロール】Hewlett-Packard (HP)を追い越しグローバル・シンクライアント(thin client)市場シェア3位に浮上したカルナタカ州Bangalore拠点のVXL Instrumentsは、今やNeoware及びWyseをその射程に収め、トップの座を窺っている。
エコノミック・タイムズが4月1日、市場調査会社ＩＤＣのデータを引用し伝えたところによると、2003年12月31日現在、ＶＸＬのシンクライアント世界市場シェアはほぼ10％と、ＨＰ社の7％を上回り、Wyseの39％及びNeowareの28％に次いで3位につけている。
シンクライアントの世界市場は1200万ユニットと見積もられ、年率25－30％の成長を遂げている。インド市場に限っては15万ユニットと見積もられ、年率40％の成長を見ている｡
VXL InstrumentsのTim Goldring重役(CEO)によると、同社はLife Insurance Corporation(LIC)やState Bank(Hyderabad)等の金融サービス業界を中心に少なからぬ大口契約を獲得している｡例えばＬＩＣからは1万ユニットを受注した｡これは今後より多くの大手企業がシンクライアント技術を採用する兆候と見られる。同社のシンクライアント製品Itonaのエントリー・レベル価格は350／399米ドルから200米ドル・レベルに下方修正した。ＶＸＬは輸出市場の開拓でも成果を上げており、France Telecomから1万2000ユニットの納入契約を獲得、目下デンマーク政府と納入交渉を進めている。またシンクライアント専門流通業者SCSIと手を結び米国市場の開拓も目指しており、向こう1年間に少なくとも760クロー(US$1.737億/市場ｼｪｱ20%)の売上げを見込んでいる。
業界観測筋は、ＶＸＬの今年通年の販売台数は昨年の1万8000ユニットから7万－8万ユニットに拡大するものと見ている｡