2004-04-05 ArtNo.33128
◆Haldia Petrochemicals、2004年3月期年商45%アップ
【コルカタ】西ベンガル州政府が民間と合弁で推進する石油化学プロジェクト、Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)の2004年3月期年商は4300クロー(US$9.827億)と、前年の2950クロー(US$6.74億)に比べ45%拡大した。
ビジネス・スタンダードが4月2日伝えたところによると、法人債務再編(CDR:corporate debt restructuring)委員会が提案した債務/自己資本再編案が受け入れられるなら税引き後に50クロー(US$1143万)ほどの利益計上が予想される。
多少に関わらず利益の計上が予想されると言うことは、2001年8月に商業生産を開始して以来1000クロー(US$2.285億)以上の累積損失を抱えるHPLとしては、目覚ましい復調と言える。HPLは2004年5-6月に公開公募(IPO)を行い、法人債務再編委員会から勧告された600クロー(US$1.37億)以上の増資の内、268クロー(US$6125万)をIPOで賄うことを目指している。
HPLのSwapan Bhowmik重役(CEO)によると、2003-04年のポリマー及び化学品(polymer and chemicals)の販売量は110万トンと、前年の75万トンを46%上回った。国内需要は同期に10%拡大した。HPLはポリプロピレン/ポリエチレン等のポリオレフィンのみを製造しており、年間を通じ100%の設備稼働率を達成、製品全量を売却した。特に2004年3月の売上げは、月間ベースでは過去最高の502クロー(US$1.147億)をマークした。これ以前の最高は430クロー(US$9827万)だった。
国際原油価格の高騰でナフサ価格が上昇しているにも関わらず、HPLは石油化学品の販売価格と原料ナフサのマージンを維持している。Indian Oil Corporation (IOC)及びKuwait Petroleumと、長期ナフサ購入契約を結んだことが幸いしたもので、この種の長期契約を今後さらに結ぶ計画だ。しかし現在はナフサが高騰しているため、新規契約は暫く先になる。
HPLは500クロー(US$1.14億)を投じ、ナフサ・クラッカー(エチレン)のキャパシティーを10万トンほど拡張することを計画している。これにより年間ポリマー12万トンと化学品7万トンの製造能力を追加できると言う。
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