【ニューデリー】PHD商工会議所(PHDCCI:Punjab, Haryana and Delhi chambers of commerce and industry)は、先週金曜(3/26)、ルピーが主要外国通貨に対してこれ以上値上がりすれば輸出成長に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らした。
エコノミック・タイムズが3月27日報じたところによると、PHDCCIのRavi Wig会頭は「ルピーは米ドルばかりでなく、英ポンドやユーロに対しても強化している」と懸念を表明した。同氏によると、インド輸出品の大きな部分の価格は柔軟性を有するが、ルピーの他通貨に対する強化で輸出価格が上昇するなら、輸出競争力が失われる。このためルピー相場は慎重にモニターし、適切な対策を講じねばならない。米国経済が引き続き深刻な財政赤字に直面していることから、ルピーの対米ドル相場は向こう2ヶ月も上昇し続けるものと見られる。インドはユーロ、英ポンド、円建ての貿易決済を拡大することを検討する必要があると言う。