【ムンバイ】ホンダは、地元パートナーMunjal一族との対等出資合弁会社Hero Honda Motors India Ltd(HHMI)及び完全出資子会社Honda Motorcycles and Scooters India Ltd (HMSI)を通じインド市場への新モデル投入計画に本腰を入れている。
インディアン・エクスプレスが3月23／24日報じたところによると、ホンダはこれ以前に両社を通じ、インド二輪車市場の50％のシェア獲得を目指す意向を表明していた。両社オフィシャルは将来の新モデル投入計画に関して口を閉ざしているが、業界消息筋によるとＨＨＭＩは今年10月に125ｃｃモデルを投入する準備を進めており、またPassion PlusとSplendor Plus用新エンジンの導入に取り組んでいる。新エンジンを搭載したモデルは2005年に発売される見通しだ｡ＨＨＭＩはホンダとの新技術協定の下、向こう4年間に8種類の新モデルをインド市場に投入することになっている。
しかしＨＨＭＩのAtul Sobti上級副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ&ｾｰﾙｽ)は以上の消息に対するコメントを控えた。125－250ＣＣセグメントはインド・バイク市場の約15％のシェアを占めるに過ぎず、Sobti氏は、同社が100ＣＣバイク・セグメントを引き続き中核にして行く方針を確認した。ＨＨＭＩは現在125ＣＣ以上のカテゴリーにAmbition、CBZ、Karizmaを投入しているが、2004年1月の同セグメント販売台数は前年同月の1万3796台から4629台に66％の落ち込みを見た｡しかしスタイルに改良を加え再投入したAmbition 135の月間販売は、その後8000台に回復、6月末までには月間1万台をマークするものと期待されている。同社は今会計年度を通じて200万台以上の販売を見込んでおり、モーターサイクル市場全体の売上げは430万台に達するものと予想されている｡
一方、ＨＨＭＩとの協定の下、今年9月からモーターサイクル市場への進出が可能になるＨＭＳＩは、150ｃｃバイクの発売を準備している。消息筋によると、同社は最近納入業者とモーターサイクルの発売計画に関して協議した。観測筋によれば、ＨＭＳＩが150ＣＣバイクを発売すれば、Bajaj Auto Ltd(BAL)のプレミアム・セグメント・バイク“Pulsar”が深刻な脅威を受けるものと見られる。ＨＭＳＩは、これまでにベルト駆動自動変速スクーター、Activaをインド市場に投入、目覚ましい成果を達成した実績を有する。