2004-03-26 ArtNo.33068
◆Sonalika、MG RoverとSUV製造で提携
【ニューデリー】デリーを拠点にする年商1000クロー(US$2.21億)のSonalikaグループは、英国の自動車メジャー、MG Roverとスポーツ・ユーティティー車(SUV)製造に関わる技術提携を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが3月24日伝えたところによると、Sonalikaは同時にPowertrain Ltdと、エンジン・コンポーネントのソーシングに関わる協定を結んだ。Phoenix Venture Holdings傘下のPowertrainは、Roverの姉妹会社。
Sonalikaグループに属するInternational Cars & Motors Ltd (ICML)は200クロー(US$4421万)を投じてヒマチャルプラデシュ州にSUVとエンジンの製造工場を建設する。
Sonalikaグループはフランス企業Renault Agriculture(20%出資)と合弁のInternational Tractors Ltdを通じ、トラクター市場にプレゼンスを築いている。
ICMLのL.D. Mittal会長兼MDが23日、記者会見し明らかにしたところによると、ヒマチャルプラデシュ州の新工場は2005年までに完成、年間SUV2万4000台とエンジン5万ユニットを製造する能力を備える。
MG Rover Groupプログラム製品開発部のMichal J. Booth主任は席上、「当面ICMLに出資しないが、将来に関してはその可能性を否定しない」と語った。同氏によると、RoverはSUV製造のコンセプト立案やデザインに関与するが、生産されたSUVを直ちに英国市場に投入する考えはないと言う。
Mittal会長によると、ICMLの製品はSUV市場の低価格セグメントに属し、最終的には発展途上国市場に輸出される。しかし同会長は、SUVがRoverブランドで販売される否かに関してコメントを控えた。
SUVにはSonalikaが新工場で生産する2リッターのCRDiエンジン及び6段変速のギアボックスが搭載される。エンジン製造ノーハウはPowertrain Ltdにより提供され、Powertrainは近く同種のエンジンの英国における製造を開始する。
Powertrain LtdのFraser Welford-Winton重役(MD)によると、同社は2006年にSonalikaから1500万英ポンド相当のエンジン部品を調達する。しかしエンジンそのものの輸入は考えていない。Roverは急成長市場に投入する車両に同エンジンを用いる計画と言う。
ちなみにインドSUV市場には過去1年間に半ダース余りのプレーヤーが登場、市場シェアを争っている。
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