2004-03-24 ArtNo.33060
◆Pureview Tech、LCDモニター市場に参入
【ムンバイ】地元企業Pureviewと台湾企業Funetの合弁に成るPureview Technologies Pvt Ltd(PTPL)の市場参入で、インドのLCDモニター市場は一層拡大する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月21日、PTPLのカントリー・マネージャーSudipto Mukherjee氏の言を引用し伝えたところによると、同社は3月22日に先ず西部地区で、そして4月にはニューデリーと南部地区でLCDモニターを発売する。
インドのパーソナル・コンピューター(PC)市場は270万台、年率14.5%の成長を遂げている。LCDモニターの2003年の市場規模は10万台と、インド・モニター市場の10%を占めるに過ぎない。しかし向こう4年間にCRT(cathode ray tube)モニターに取って代わるものと見られ、2004年の販売台数は60万台をマーク、市場シェアは20%に達する見通しだ。2005年にはモニター・ユーザーの37%がLCDに転換するものと見られる。LCDモニターの値下がりに伴い、普及の加速も予想されるが、2007年以前に全てのユーザーがLCDにシフトすることはなさそうだ。
既存プレーヤーとしては、SamsungとPhilipsが挙げられる。14.1インチPureview LCDモニターの標示画面は、15インチCRTモニターに等しく、価格は1万4000-1万5000ルピーと、競争他社の1万7000-1万9000ルピーを下回る。場所をとらないカレンダー・モデルの同製品にはマルチメディア・スピーカーがバンドルされ、3年間の保証付き。
PTPLは330万米ドルを投じてスリランカに設けた工場で、この他、LCDモニターTV、プラズマ・テレビジョン、ノートブック・コンピューター等、リモート・ヴューイング・テクノロジーを応用した先端製品の製造を手掛けている。台湾企業Funetの技術支援を得て設けられた同工場は、南アジア地域協力連合(SAARC)諸国により結ばれた自由貿易協定(FTA)の下、関税面の恩恵を享受している。PureviewのDhananjay Shah重役(MD)によると、向こう4-6ヶ月間の市場の反応を見た上、グジャラート州Barodaに新製造施設を設けることも検討していると言う。
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