2004-03-24 ArtNo.33051
◆国営石油・ガス探査会社ONGC、Dahejに特別経済区開発
【ニューデリー】石油上流部門の国営企業Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)は、Gujarat Industrial Development Corporation (GIDC)と共同で、グジャラート州Dahejに特別経済区(SEZ:special economic zone)を設ける。
エコノミック・タイムズが3月22日報じたところによると、ONGCとGIDCは既に関係覚書を取り交わしており、新合弁会社Dahej SEZが近く設立される。およそ1500ヘクタール(ha)の土地に設けられるSEZは、ONGCのC2(メタン)-C3(プロパン)回収装置/石油化学プラント/発電施設を含め、5万-6万クロー(US$110.54億-132.65億)のプロジェクトの受け皿になる見通しだ。
Dahej液化天然ガス(LNG)ターミナル・キャパシティーの500万トンから1000万トンへの拡張を計画するPetronet LNG Ltd(PLL)も、SEZ内におけるLNGの販売に際して税制優遇措置の適応を受けられるため、同プロジェクトの恩恵を享受できそうだ。PLLは、既にグジャラート州政府にSEZ内に位置する同社プラントにも税制優遇措置を適応するよう求めている。
ONGCとGIDCはプロジェクトの50%のシェアを握り、残りのシェアは金融機関にオファーする。ONGCのSubir Raha会長によると、当面50%のシェアは金融機関にオファーされるが、プロジェクトの進行過程で、SEZの開発請負業者に金融機関持ち分の一部をオファーする可能性もある。
ONGCはPLLとも手を結び900クロー(US$1.99億)を投じて、年産500万トンのC2-C3プラントを段階的に建設する。製品は石油化学プラントや液化石油ガス(LPG)工場の原料として利用できる。
石油化学プラントと発電施設には合計4000クロー(US$8.84億)が投じられる。発電所はONGCがグジャラート州Haziraに設けた工場からナフサの供給を受ける。発電された電力はONGCのプラントの他、国内送電網に供給される。
輸入機材に対する関税が免除される他、グジャラート州政府が課す20%の販売税が免除されることが、同プロジェクトの主要な魅力と言う。
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