2004-03-17 ArtNo.33011
◆南米との自由貿易協定の対象から乗用車/商用車の除外提案
【ニューデリー】自動車業界は、乗用車と商用車をMercosur (ブラジル/アルゼンチン/ウルグアイ/パラグアイ)との自由貿易協定(FTA)の対象に含めるべきでないとの意見を政府に提出した。
インディアン・エクスプレスが3月15日報じたところによると、インドとラテン・アメリカが1月に締結した特恵貿易協定は、両地の貿易を促進するものと期待されているが、Mercosurとの自由貿易の対象に含めるべき品目リストはまだ完成しておらず、関係業界と政府の間で協議が続けられている。
自動車業界は、上記南米諸国はインド製乗用車や商用車の輸出市場としての潜在性が小さく、これらの品目を自由貿易の対象に含めてもメリットがないと主張している。しかし二輪車と三輪車は対象に含めることができると見ており、Bajaj Auto等の二輪車メーカーはラテン・アメリカへの輸出に強い関心を抱いている。また自動車業界は原産地証明や付加価値規定を通じ、国内産業を保護するセーフ・ガードを提案している。
GM IndiaのP Balendran副社長は、「仮に3年前に関係協定が結ばれていたなら、ラテン・アメリカからコンポーネントを輸入するメリットが存在したが、今やCorsaの地元部品使用率は70-80%に達しており、さしたる恩恵は望めない」と語った。とは言えインド全体にとってMercosurは、米国、欧州に次ぐ第3の貿易パートナーのため、アナリストは自由貿易協定のメリットは小さくないと見ている。
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