【ムンバイ】公共部門金融機関により組織されたInter Institutional Group(IIG)は3月15日、マハラシュトラ州Mumbaiで会合、Reliance Energy Limited (REL)のウッタルプラデシュ州Dadriにおける3000MW(メガワット)プロジェクトを含む合計9件、1万MW近い発電事業に対する融資を5月末までにまとめるよう努力することで合意した。
インディアン・エクスプレスが3月15/16日伝えたところによると、これら銀行のエクスポージャーは2万7000-2万8000クロー(US$59.69億ー61.9億)に達するものと見られ、プロモーターらの総投資額はおよそ3万8000クロー(US$84.01億)と見積もられる。
IIGメンバーは、電力プロジェクトに融資する際に、発電された電力の供給価格を、判断の優先材料にすることで合意した。RELのガス・ベースの3500MWプロジェクトの1ユニット当たりの予想電気料金は1.80-2ルピーと見積もられる。金融機関の同プロジェクトに対するエクスポージャーは6000クロー(US$13.26億)と予想される。
この日の会議では、RELの他、独立電力供給業者(IPP:independent power producers)8社から提出された融資申請が検討に付された。これら8社により手掛けられる発電プロジェクトの総キャパシティーは5196MWで、コストは2万1514クロー(US$47.56億)にのぼる。
これら8件のプロジェクトとは:1)Jindalグループが2141クロー(US$4.73億)を投じマドヤプラデシュ州Raigarhに計画する石炭ベースの500MW火力発電事業、1ユニット当たり予想電気料2.10ルピー。2)GVKグループが1450クロー(US$3.21億)を投じアンドラプラデシュ州東Godavariに計画するガス・ベースの464MW火力発電事業(Gautami Power Pvt Ltd)、1ユニット当たり予想電気料1.96ルピー。 3)Nagarjunaグループが4298クロー(US$9.5億)を投じカルナタカ州Mangaloreに計画する国産石炭ベースの1015MW火力発電事業、1ユニット当たり予想電気料2.42ルピー。4)Everest Power Pvt. Ltd が548クロー(US$1.21億)を投じヒマチャルプラデシュ州Kullu県に計画する100MWの水力発電事業(Malana II)、1ユニット当たり予想電気料2.59ルピー。5)Everest Power Pvt Ltdが3250クロー(US$7.19億)を投じAkhankholに計画するガスベースの1050MW火力発電事業、1ユニット当たり予想電気料2.28ルピー。6)Jindalグループが1800クロー(US$3.98億)を投じTorangaluに計画する国産石炭ベースの500MW火力発電拡張事業、1ユニット当たり予想電気料2.30ルピー。7)Jai Prakash Industriesが5499クロー(US$12.16億)を投じヒマチャルプラデシュ州Karcham Wangtooに計画する1000MWの水力発電事業、1ユニット当たり予想電気料2.30ルピー。8)ウッタルプラデシュ州Rosaにおける総コスト2528クロー(US$5.59億)の国産石炭ベースの567MW火力発電事業、1ユニット当たり予想電気料2.56ルピー(以上のユニット当たり電気料は運転開始初年度の料金)。
この日の会議は電力省のRV Shahi次官により主宰され、IIGのメンバー5行-Industrial Development Bank of India (IDBI)/ICICI Bank/State Bank of India (SBI)/Power Finance Corporation (PFC)/Infrastructure Development Finance Corporation (IDFC)-の代表が参加した。この日の会議では貸付条件等に関しても協議されたようだが、詳細は伝えられていない。