2004-03-15 ArtNo.32994
◆インド/中国、鉄鉱石とコークスのバーター取引協議
【ニューデリー】インドの鉄鋼大手、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Steel Authority of India Ltd (SAIL)/Essar Steel Ltd(ESL)/Jindal Vijaynagar Steel Ltd(JVSL) /Ispat Industries Ltd(IIL)等の代表は、今週、中国鉄鋼業界のハイレベルな代表と、インド産鉄鉱石と中国産コークスのバーター取引に関して話し合う。
エコノミック・タイムズが3月13日報じたところによると、オーストラリアは既に中国とバーター協定を結んでおり、このほどインドを訪れた中国代表団は鉄鋼及び鉄鉱石の安定供給確保を目指しており、インドともその種の協定を結ぶ用意があるとされる。
地元鉄鋼会社代表は今週またインド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)/自動車部品製造業者協会(ACMA:Automotive Component Manufacturers' Association)/冷間圧延鋼製造業者協会(CORSMA:Cold Rolled Steel Manufacturers Association)等、鉄鋼ユーザー業界代表と会談、鉄鋼製品の供給や価格問題について意見を交換する。一部に鉄鉱石の輸出規制を求める声も生じていることから、こうした点も話し合われるものと見られる。
また鉄鋼業界は鉄鋼省次官と会見、設備拡張問題等について話し合う。鉄鋼業界は内外の需要急増が予想されることから、デボトルネックや新設備の増設を通じて既にキャパシティーを拡張しており、輸出が制限されれば、設備過剰問題に直面することになる。鉄鋼業界は最近政府により発表された関税免除パスブック(DEPB:duty exemption passbook)スキームの適応停止にも見直しを求めるものと予想される。
経済協力開発機構(OECD)の鉄鋼補助問題に関する会議が近く開幕することから、国内鉄鋼業界は、同会議に向けた対策も協議する見通しだ。
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