【コルカタ】政府が鉄鋼原材料の価格安定を約束したにも関わらず、公共部門鉱山会社National Mineral Development Corporation (NMDC)は鉄鉱石の値上げを発表した。このため鉄鋼価格の一層の値上がりも予想されている。
エコノミック・タイムズが3月12日報じたところによると、ＮＭＤＣは過去数週間に総合鉄鋼会社や海綿鉄製造業者に2004年1月に遡って鉄鉱石の供給価格を10－15％引き上げると通知した。これは過去3ヶ月間にＮＭＤＣが発した5番目の値上げ通知で、これらの多くが2－3ヶ月前に遡って値上げされている。
Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)とSteel Authority of India Ltd(SAIL)は、独自の鉄鉱山を保持しているが、他の鉄鋼メーカーは、NMDC／Kudremukh Iron Ore Corporation Ltd／Sesaやその他の小規模民間鉱山会社から、鉄鉱石の供給を受けている。
インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)は、ＮＭＤＣが2003－04年の契約価格を反故にして、過去9ヶ月間に鉄鉱石価格を当初のトン当たり540ルピーから860ルピーに60％、粉鉱石(iron ore fines)価格を同310ルピーから650ルピーに100％、それぞれ引き上げたことに反発、政府に問題を提起するものと見られる。ＮＭＤＣは年間輸出価格は引き上げていない。鉄鋼省筋によると、関係問題は今週中に協議されるはずと言う。