2004-03-12 ArtNo.32988
◆Tisco、スラブ/港湾/バランシング設備にも投資
【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、スラブ製造施設やキャプティブ港の建設を計画する一方、バランシング設備に投資、粗鋼/完成品の製造能力を増強する。
インディアン・エクスプレスが3月10日伝えたところによると、Tiscoは市場に隣接した地域に、圧延完成品の製造設備も備えたスラブ製造施設を設けることを検討している。同プロジェクトに関しては他の鉄鋼メーカーと合弁を組むことも視野に入れているとされる。某アナリストによると、この種のプロジェクトは資本支出の膨張を伴うが、Tiscoは投資収益率の低いことも念頭に置いた上で計画を練っている。
Tiscoはまたジャールカンド州Jamshedpurの本拠地から400キロ離れたオリッサ州Dhamraに自前の港湾施設を設けることを計画している。これは主要港の混雑に伴うものだが、将来の鉄鋼輸出のリード・タイムを引き延ばすことになりそうだ。Tiscoは他社との合弁を通じ4-5年間に150億ルピー(US$3.32億)を投じ、同港湾を建設する計画とされる。
この他、Tiscoはバランシング設備に2000クロー(US$4.42億)を投じ、粗鋼の生産能力を拡張する他、下流部門の完成品製造能力も高め、より多くの付加価値製品を生産する計画と言う。
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