SEAnews 2004-03-12 ArtNo.32985

【バンガロール】インドをスウェーデン／ベルギー／ボツワナに次ぐ第4の国際輸出ハブにする方針を決めたVolvoは、今後より多くの開発業務をインドでアウトソースする計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月11日報じたところによると、Volvo IndiaのUlf Nordqvist重役(MD)は同紙に以上の抱負を語った｡それによると、Volvoは今年インドからトラックの輸出を開始する。インドが他国と結ぶ自由貿易協定のメリットも活用、他の国からコンポーネントをソーシングし、インドから輸出する。2003年には1400万ユーロのコンポーネントをインドから輸出したが、2004年は2300万ユーロの輸出を目指す｡
またソフトウェア開発業務のインドからのアウトソーシングも拡大する。ソフトウェア開発については既にMindTree Consultingと提携している。
新戦略の下､インドにおける市場シェアの拡大も図る。新マーケット戦略には、トラック市場を複数のセグメントに分割、それぞれのセグメントで一定のシェアを占めることが含まれる。例えば鉱山機械やトラクター・トレーラーのための異なるマーケッティング戦略を立案する。同社は既にハイエンド・トラック市場で65％のシェアを占めている。
1998年にインドに進出して以来、これまでに300クロー(US$6632万)の投資予算をほぼ使い果たした同社は、近く新たな小規模投資を予定している。
現在シングル・シフトで1000台のトラックを製造できるが、二交替制を敷くだけで、追加投資を必要とせず、生産量を2000台に拡大できる。
2003年の売上げは、前年の280クロー(US$6190万)から360クロー(US$7959万)に拡大した。2003年末までにトラック1700台、バス300台、掘削機／連結式輸送車(articulated haulers)等合計600ユニットを販売、昨年末、Euro III排ガス基準を満たすエンジンを搭載した2種類のトラック新モデルＦＭ12、ＦＭ9を発売した同社は今年は二桁以上の成長を見込んでいると言う。