2004-03-10 ArtNo.32973
◆Shell、US$6億LNG事業に更に多くのパートナー物色
【アーマダバード】インドにおける総投資額6億米ドルの液化天然ガス(LNG)プロジェクトに対する26%の出資をフランスの石油メジャーTotalに約束させたShellは、さらに多くのパートナーを募る計画だ。
エコノミック・タイムズが3月8日伝えたところによると、Shell IndiaのMarc den Hartog取締役は同紙の質問に対してEメールで以上の方針を明らかにした。それによると、グジャラート州HaziraにLNGターミナル/再ガス化プラント/港湾施設等を設けるプロジェクトには国営ガス会社Gas Authority of India Ltd(GAIL)を含む内外の複数の企業が関心を表明している。
Shellは先週、ハジラにインド第2のLNGターミナルを設ける事業に関わる3企業に、Totalが各26%出資することを認めたと発表した。Hartog氏によると、Totalの出資を得ることにより、ガス調達のソースも拡大、より競争力有る価格でガスを輸入できる。
ハジラLNGターミナルは、今年末にもLNGの初荷を陸揚げする。既に港湾と輸入ターミナルの70%以上の工事が完成しており、2004年下半期には試運転を開始できる。当初の年間キャパシティーは250万トンだが、1000万トンまで拡張できる。
目下、インドは日量6500万立米のガスを生産しているが、国内需要の半ばも満たせない状況にある。また石油も国内需要の70%を輸入に依存している。国営エネルギー会社のコンソーシアム、Petronet LNGがやはりグジャラート州のDahejに設けたLNGターミナルは、今年1月にインド史上初のLNGの陸揚げを行った。ペトロネットLNGはカタールのRasgasからLNGを輸入している。
シェルはGAIL及びGujarat State Petronet Ltd(GSPL)と、ハジラLNGターミナルからのガスの輸送問題を協議しており、こちらも間もなく合意に達する見通しと言う。
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