2004-03-10 ArtNo.32962
◆MSP Group、海綿鉄生産/鉄鋼圧延能力を2倍に拡張
【コルカタ】西ベンガル州Kolkataを拠点にする年商200クロー(US$4394万)の二次製鋼会社MSP Groupは、海綿鉄の年産能力を現在の20万トンから2004年末までに40万トンに拡張、鉄鋼圧延施設のキャパシティーも2005年6月までに2倍の18万トンに拡大する。
エコノミック・タイムズが3月6日、MSPグループのSuresh Agarwal重役(MD)及びManish Agarwal取締役の言を引用し報じたところによると、MSPグループは現在チャッティースガル州Raigarhに98クロー(US$2153万)を投じ、9万6000トンの海綿鉄炉、16MW(メガワット)の発電施設、9万5000トンの溶解炉(ビレット鋳造装置付き)、8万トンの再圧延工場を建設中で、これらの施設は何れもMSP Steel & Power Limitedの傘下に設けられる。
プロジェクトの採算性の決め手は海綿鉄炉の廃ガスを利用した発電施設を含む統合一貫型システムの構築にある。グループはオリッサ州政府に鉄鉱石及び石炭の採掘権取得も申請中で、前者は最終段階の協議が進められている。
必要投資額100クロー(US$2197万)の内、プロモーターが20クローを拠出、別に62クローを調達する金融アレンジも完了している。また20クローを公募する許可をインド証券取引局(SEBI:Securities & Exchange Board of India)に申請している。
MSPグループはMSP Steel Power以外に東部諸州に6企業を設けている。これら6社とは、西ベンガル州Ranigunjで6万トンの海綿鉄と120立米の工業用酸素を生産するHowrah Gases Limited、西ベンガル州Burdwan県で90立米の工業用酸素を製造するRama Alloys、ジャールカンド州Jamshedpurとアンドラプラデシュ州Hyderabadで各4万5000トンと3万トンの海綿鉄を生産、西ベンガル州のUluberia及びRaigarhに3万2800トンの液化石油ガス(LPG)ボトリング・プラントを擁するAshirwad Steel & Industries Limited、オリッサ州Keonjharで6万トンの海綿鉄の生産を手掛けるMSP Sponge Iron、オリッサ州Keonjhar県で5万トンの熔銑/ビレット、3万6000トンの再圧延製品の製造を手掛けるMSP Steel、西ベンガル州Howrahで2万4000トンの再圧延製品の製造を手掛けるMSP Rolling Mills。
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