2004-03-08 ArtNo.32959
◆中国家電会社Haier、インド代理を完全出資子会社に
【ニューデリー】中国の年商92億米ドルの耐久消費財及び電子会社Haier(海爾)グループは、Haier Appliances (India) Pvt Ltd(HAIPL)の地元パートナー持ち分を買い取り、100%子会社にした。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月5日報じたところによると、HAIPLにはこれまでPranay Dhabhai氏が90%、Atul Sharma氏が10%、それぞれ出資していたが、外国投資促進局(FIPB:Foreign Investment Promotion Board)はこのほど中国の親会社Haier Electrical Appliances Corporation Ltdが前者の90%持ち分を、またオランダ拠点のHaier Europe Holding B.V.が後者の10%持ち分を、それぞれ買い取ることを認めた。
Dhabhai氏によると、現在HAIPL取締役会は、海外パートナーを代表する4人と地元パートナーを代表する1人により構成されているが、今回の取引に伴い今後は中国の親会社とHaier Netherlandsの代表のみにより構成されることになる。FIPBはHAIPLの授権資本を5クロー(US$110万)から30クロー(US$659万)に引き上げることも認めた。
Haierは相手先製造業者(OEM)や契約製造業者を通じてインドにおける製造業務を手掛けることを申請していたが、FIPBは、A.B. Vajpayee首相の中国訪問と時を同じくして以上の認可を行った。Haierは将来インドを製造拠点とし近隣諸国にその製品を輸出する計画だ。現在、HaierはBPLやVoltas等の地元家電会社からその製品をアウトソースしている。HAIPLのT.K. Banerjee社長兼CEOによると、先ずブランド・イメージ、次いで流通網とアフターサービス網を構築、販売ボリュームが臨界質量に達したなら製造拠点も設ける。現在は、冷蔵庫17モデル、カラーテレビ14モデル、洗濯機とエアコン各8モデル、電子レンジ4モデル、皿洗い機2モデルDVD/VCD3モデルを販売していると言う。
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